デリバティブ＿用語集

デリバティブ（derivative）

デリバティブとは？

株式・債券などの本来の金融商品から派生して生まれた金融商品のことを言い、先物取引・オプション取引・スワップ取引などの総称のことで、融派生商品と言うこともあります。

 

輸出に依存する日本企業にとって、円高は為替リスクとなって経営に悪い影響を与えてしまいます。そこで、円高がある水準を越えれば補償金を支払うという内容のデリバティブがあると、円高の影響を最小限に食い止めることができる。つまり、デリバティブは金融商品の価格変動リスクを回避あるいは低下させることを目的としています。

 

最近では、気候変動を対象にしたデリバティブ商品も開発されています。例えば、三井住友海上火災保険の天候デリバティブは、梅雨どきの不快指数が８０以下の日数が５４日を上回る場合、最大で補償金として１４００万円を受け取ることができるものがあり、カラ梅雨や冷夏で売り上げに影響するリスクを回避することが出来ます。また、企業の経営手法としての利用価値が高く、リスク回避の目的以外にも投機的な目的で取引されることもあります。