IMF＿用語集

IMF（国際通貨基金）

IMFとは？

IMFとはInternational Monetary Fundの略称で、日本語では国際通貨基金と呼ばれています。国際的な金融協力や、外国為替相場の安定を図る目的で設立された国際協力機関です。国際収支の赤字国や、開発途上国に支援融資を行うのが主な目的です。加盟国は180か国以上で、本部はアメリカ合衆国のワシントンD.C.にあります。各国の貿易の促進や為替の安定、国際収支上の問題を抱える加盟国への融資などが主な業務となっています。日本は1952年に加盟しました。IMFの最高決定機関は年に一度の総会で、加盟国の財務省、および中央銀行総裁が政府代表として出席しています。
 
また、経済危機などの非常事態を予防するための「監視（サーベイランス）」という役割も担っております。加盟国は金融危機に瀕した際、自らの出資額に合わせた融資を受けることができますが、財政赤字の削減などに向けたマクロ経済政策プログラムへの合意が条件です。プログラムには目標指数が設定され、目標の達成と返済を厳しく求められます。IMFは援助機関ではないので、融資に当たっては市場金利に基づいた金利や手数料を取ります。それがIMFの運営費にあてられているのです。