FRB＿用語集

FRB（連邦準備制度理事会）

FRBとは？

FRBとはFederal Reserve Boardの略称で、日本語では連邦準備制度理事会と呼ばれています。これは1913年の連邦準備法を根拠法として設立されたアメリカ合衆国の中央銀行制度であるFRS（連邦準備制度）の最高意思決定機関であり、国の中央銀行に相当する機関です。FRBは、首都ワシントンD.C.に置かれ、７名の理事（うち議長１名、副議長１名）から構成されており、FRBの下に位置するのが１２の地区（ニューヨーク連銀総裁の他は11地区連銀からの輪番制）連邦準備銀行で、実際の中央銀行業務を行っています。
 
FRBは、ドルを発行するほか、公定歩合、支払準備率、公開市場操作等の金融政策の決定を行っています。FRBには、日銀やイングランド銀行など他の主要な中央銀行にはない特徴があります。それは、「物価の安定」だけでなく「雇用の最大化」も政策目標としていることです。これは「デュアル・マンデート（二つの責務）」と呼ばれます。一般的に中央銀行の役割は前者にありますが、FRBは前者だけでなく後者に対しても法的な責任を負っているのです。米国の数ある経済統計の中でも、FRBが雇用統計を重視していると言われるのはこのためです。