カントリーリスク＿用語集

カントリーリスク（country risk）

カントリーリスクとは？

国民一人当たりの所得や外貨準備・国際収支・政治の安定度など、その国の情勢によって、その国の通貨が下がり、投資資金の回収が難しくなるもしくは不能となるようなリスクの事を言います。不安要素が大きい国はカントリーリスクが高いという事になり、不安要素が小さい国はカントリーリスクが低いという事になり、投資の対象となる国の信用度を指します。

 

一般にカントリーリスクは、世界の全ての国に存在し、主に民間の格付け機関が具体的な数値や危険度を公表しており、発展途上国や新興国が先進国より高いのが普通ですが、先進国でも経済状況によっては、そのリスクが一気に高まる場合もあります。また、そのリスク分析にあたっては、一人当たりの国民所得、外貨準備高、国際収支、財政状況、対外債務などの経済面以外に、政治や社会などの安定度なども考慮し、総合的な視点から判断されます。

 

戦争・内戦・革命・テロ・国家経済破綻・自然災害などでも為替が急激に変動するため、カントリーリスクを下げる（不確実性を下げる）ためには、日頃から政治経済・災害状況などのニュースに敏感になり、変動が大きそうな通貨からは手を引くということが重要です。