固定相場制＿用語集

固定相場制（fixed exchange rate system）

固定相場制とは？

為替相場の変動を一定の水準に固定もしくは一定の範囲内に限定する制度のことを言います。

 

一般的には、為替レートの変動により経済が不安定になってしまうような経済基盤の弱い国で採用されることが多く、貿易において結びつきの強い国の通貨に連動しています。これにより、為替相場の変動に影響されることなく輸出競争力を確保することができるます。つまり、自国通貨が割高になり輸出産業がダメージを受けることがなく安定した貿易をすることが出来ます。しかし、連動した相手国の金利に左右されてしまうことがあります。また、１国の通貨だけに連動させることを「ペッグ制」と言い、複数の通貨レートの平均値と連動させる「通貨バスケット制」と言い、その国の政府・中央銀行が介入して為替レートを管理する「管理フロート制」などがあります。

 

日本では１９４４年に１ドル＝３６０円の固定相場制になりましたが、１９７１年のニクソンショックにより、変動相場制へと移行しました。