金融政策＿用語集

金融政策（monetary policy）

金融政策とは？

金融政策とは中央銀行が経済の安定や、物価の安定を目的として行う経済政策のことで、基準割引率および基準貸付利率（公定歩合）操作・公開市場操作・預金準備率（支払準備率）操作などの手段を用いて物価の安定や景気の調整のために行います。

 

金融政策は理想的な経済成長の実現を目指して行われるので、一般的には金利の引き上げが行われた場合は内外金利差が拡大することで通貨高要因となり、反対に金利の引き下げの場合は金利差の縮小により通貨安の要因であると言えます。

 

日本では中央銀行である日本銀行が行う政策で、景気不況時や加熱時に、物価を安定させ、経済の健全な発展のために金融の緩和や金融引き締めをおこない、景気刺激策・景気抑制策を実施しています。政府が行う財政政策は、規模の大きい国家予算を管理することで経済活動に影響を与えているが、日本銀行がおこなう金融政策は、より直接的に金融市場に働きかける方法です。１９９９年３月に日本銀行は、金融システムの不安や、長期金利の上昇によるデフレスパイラル（景気後退と物価下落の悪循環）を防ぐことが狙いで短期金融市場の無担保コール翌日物金利を史上最低の0.15％に下げた当時の日本銀行総裁が「翌日物金利はゼロでもよい」と発言しゼロ金利政策と言われた。